「まだ悟らないのか」(21節)と言われた弟子たちを代表して、ペトロは「あなたは、メシアです」(29節)と立派に告白しています。主イエスのことを悟ったのです。ところが33節に行くと、ペトロは主イエスに叱られています。どうやらメシアと悟ったものの、それが受難と十字架と復活のメシアとまでは悟っていなかったようです。それで31節から後、主イエスは弟子たちにご自身の受難と復活を教えていくのです。イエスは盲人の手を取って、村の外に連れ出し、その目に唾をつけ、両手をその人の上に置いて、「何か見えるか」とお尋ねになった。すると、盲人は見えるようになって、言った。「人が見えます。木のようですが、歩いているのが分かります。」そこで、イエスがもう一度両手をその目に当てられると、よく見えてきていやされ、何でもはっきり見えるようになった。(マルコ8:23-25)