ギデオンの息子七十人を殺して王位についた邪悪なアビメレクは、最後は一人の女が投げた挽き臼の上石によって頭蓋骨が砕かれました。また、ギデオンから受けた恩義を忘れてアビメレクを助けたシケムの人びとの多くにも恐ろしい死が臨みました。それは、神が両者の間に「険悪な空気を送り込まれた」(23節)結果でした。 神は両者の罪に報復されました(24、56、57節)。裏切りと復讐の泥試合のような出来事の内にも、歴史を御手に握られる神の正しい裁きが貫かれたのでした。神は、アビメレクが七十人の兄弟を殺して、父に加えた悪事の報復を果たされた。また神は、シケムの人々の行ったすべての悪事にもそれぞれ報復を果たされた。(士師9:56-57)