主はエルサレムを「国々の中に置き、その周りを諸国が取り巻く」ようにされました。エルサレムは神の救いの歴史の中で中心の位置を占めていました。それは、まさに神が選ばれた都でした。そこには、神の臨在の場所としての神殿も建てられていました。そのようなエルサレムが神の裁きの対象とされるのです。周りの諸国よりも多くの恵みを受けつつも、諸国よりも激しく主に逆らう罪は、厳しい裁きに値します。主なる神はこう言われる。「これはエルサレムのことである。わたしはこの都を国々の中に置き、その周りを諸国が取り巻くようにした。しかし、この都はそれらの国々よりも、いっそうわたしの裁きに逆らい、周りの諸国より激しくわたしの掟に逆らった。まことに彼らはわたしの裁きを拒み、わたしの掟に従って歩もうとしなかった。」(エゼキエル5:5-6)