キリストへの時間 2024年4月7日(日)放送

高内信嗣(山田教会牧師)

高内信嗣(山田教会牧師)

メッセージ: 神の第ゼロ感 ♪「『永遠の愛』歌:ノア」

【高知放送】
     

【南海放送】
     

 おはようございます。高知県の山田教会で牧師をしています高内信嗣です。

 昨年、NHK紅白歌合戦で10-FEETというバンドが「第ゼロ感」(作詞・作曲:TAKUMA/編曲:10-FEET)という楽曲を演奏していました。この楽曲は2022年12月3日に公開された「THE FIRST SLAM DUNK」という映画のエンディング主題歌です。「SLAM DUNK」は週刊少年ジャンプで連載された世界的に有名なバスケットボール漫画です。不良少年・桜木花道がバスケットボールに目覚め、県大会・全国大会で奮闘する物語です。SLAM DUNKの最終回を迎えてから26年半の歳月を経て、原作者の井上雄彦さんが自ら監督と脚本を務めた映画が「THE FIRST SLAM DUNK」です。

 先ほど、紹介しましたエンディング主題歌の「第ゼロ感」という楽曲は、原作者であり、この映画の監督である井上雄彦さんとともに制作に約2年費やしたそうです。この制作期間を聞きますと、この映画にどれほど、情熱を注いでいたのかが良く分かります。疾走感がありながら深みがあり、映画とよくマッチしている本当に素晴らしい楽曲だと思います。ぜひ、楽曲もお聞きいただきたいですし、映画もご覧ください。

 さて、「第ゼロ感」というタイトルの意味は、「五感の手前にある、心、想い、気持ち」のことだそうです。五感とは、身体の器官を通じて感じる、視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚のことです。

 「SLAM DUNK」という作品は、若者たちが、バスケに奮闘しながら、勝ちを目指していくストーリーです。私は、原作を高校生の時に読みましたが、心が熱くなったことを覚えています。また、原作の中における、キャラクターたちも、心に強い思いや、気持ちを持って、バスケをプレーしています。それが、まさに「第ゼロ感」なんだなあと感じています。

 さて、ではここで少し聖書のお話しをしたいと思います。聖書には、神様のことが記されています。また、神様がこの世界をお造りになり、そして人間をお造りになったことが記されています。神様ってどういうお方だろう。そのような疑問を持たれている方もいらっしゃると思います。また、神様はどのようなことを考えておられるのか。何を望んでおられるのか。聖書はそのことを私たちに伝えています。

 神様がどのようなお方なのか、そのことを様々な形で聖書は答えていますが、聖書の一つの箇所に「神は愛だからです」(1ヨハネ4:8)という言葉があります。神様は「愛」のお方であるということです。その愛は、私たちを愛しておられる愛ということです。

 また、人間はどういった存在なのか。そのことも聖書は答えています。人間は神様に造られた尊い存在です。しかし、人間は罪を持って生まれてくる存在であり、様々な欠けを持っていることを聖書は教えています。私たちは、私たちをお造りになった神様のもとから離れ、人を憎んでしまいます。また、私たちの周りにある様々なことで疲れ、思い悩んでしまうのも、私たちが罪人のゆえです。

 しかし、神様はこのような私たちを愛してくださるお方です。欠けだらけで価値のない私たちを、価値のあるものとして愛してくださいます。罪を持ったまま、私たちが滅びてしまうことを神様は望んでいませんでした。

 神様は、心の中に沸き起こるふつふつとした私たちへの愛のゆえに、イエス・キリストという救い主をこの世界に送られたのです。神様の心の中に沸き起こる愛を、「神の第ゼロ感」と表現できるかは分かりませんが、神様は今日も熱いまなざしをもって、あなたを見つめてくださっています。神様は心からあなたを愛しておられます。



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