ルカによる福音書 3章7-18節
「そして、手に箕を持って、脱穀場を隅々まできれいにし、麦を集めて倉に入れ、殻を消えることのない火で焼き払われる。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ルカによる福音書 3章17節
想像を絶する裁き主
吉田 実(但馬みくに伝道所)
「そして、手に箕を持って、脱穀場を隅々まできれいにし、麦を集めて倉に入れ、殻を消えることのない火で焼き払われる。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ルカによる福音書 3章17節
吉田 実(但馬みくに伝道所)
2024年12月の聖書日課をまとめて表示します。
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民衆は、もしかしたらこの洗礼者ヨハネがメシアではないかと考えましたが、ヨハネははっきりと否定しました。そして「わたしは、その方の履物のひもを解く値打ちもない」(16節)ほど、自分よりもはるかに優れた力あるお方としてキリストを指し示したのです。まずヨハネ自身は水で洗礼を授けましたが、聖霊と火で洗礼をお授けになるお方としてキリストを証ししました。聖霊は罪人の心を新しくし、火はきよめる力を表しています。「彼は精錬する者の火」のように、「金や銀のように彼らの汚れを除く」(マラ3章2、3節)のです。
さらにヨハネは、麦を集めて殻を火で焼き払う農夫のように、実を結ばない者を永遠の火で焼き滅ぼす「裁き主」としてのキリストを証ししました。そのようにして人びとに悔い改めを迫ったのです。
しかし、実際の主イエスは、ヨハネが思い描いていたような裁き主ではなく、ヨハネが想像していた以上に、人を救うためにこの世に来てくださった救い主でした。実を結ばない者たちを焼き尽くす前に、御自身を十字架の上で神の怒りの炎で焼き尽くすという仕方で、罪人に救いの道を開いてくださるお方だったのです。私たちはこの想像を絶する裁き主、救い主の到来に感謝しましょう。
【祈り】
主よ、私たちを裁き滅ぼすためではなく、赦し救うためにこの世に来てくださったことを感謝します。