やもめと自分の家族を大切にする | テモテへの手紙一 5章

RCJメディアミニストリー「ふくいんのなみ」のトップページへ戻る

テモテへの手紙一 5章

やもめに子や孫がいるならば、これらの者に、まず自分の家族を大切にし、親に恩返しをすることを学ばせるべきです。それは神に喜ばれることだからです。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 テモテへの手紙一 5章4節

やもめと自分の家族を大切にする

夫に先立たれた「やもめ」は、経済的・社会的に弱い立場に置かれています。それゆえ初代教会は、やもめの世話を行っていました。パウロも「身寄りのないやもめを大事にしてあげなさい」と命じています。ただし、「やもめに子や孫がいるならば、これらの者に、まず自分の家族を大切にし、親に恩返しをすることを学ばせるべきです」とも言われます。「大切にする」とは「敬う」という意味もあります。教会は「身寄りのないやもめ」を敬い大切にすべきですが、身寄りがいる場合は、子どもや孫が自分の家族を敬い、親や祖父母に恩返しをすべきなのです。なぜなら、「それは神に喜ばれることだからです」。それにもかかわらず、もし「自分の親族、特に家族の世話をしない者がいれば、その者は信仰を捨てたことになり、信者でない人にも劣っています」と、厳しく警告されています。

もちろん、さまざまな事情で十分家族の世話ができない状況もあるでしょう。その際、他の人の助けを借りることも、神が備えてくださった手段です。ただ基本的には、神を信じ敬うことと、自分の家族を敬い大切にすることとは深く結び付いています。私たちは神を信じるがゆえに、自分にできる仕方で自分の家族を大切にしていきたいと思います。

【祈り】

神よ、私たちがまず、自分の家族を敬い、大切にすることを学ぶことができますように。

坂尾 連太郎(南与力町教会)