信仰にしっかり踏みとどまって | ペトロの手紙一 4-5章

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ペトロの手紙一 4-5章

悪魔が、ほえたける獅子のように、だれかを食い尽くそうと探し回っています。信仰にしっかり踏みとどまって、悪魔に抵抗しなさい。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ペトロの手紙一 5賞8節~9節

信仰にしっかり踏みとどまって

この手紙は、各地に散らばって信仰生活を送る信徒に送られました。ペトロはここで、迫害という試練の中で、悪魔がほえたける獅子のように誰かを食い尽くそうと探し回っていると言います。

日本では「迫害」という形ではなくても、キリスト者になることによって、周囲の人たちとの間に緊張関係が生まれます。家族など身近な人たちの理解を得られないこともあります。そのような中で気をつかいながら信仰生活をしなければならないことが多いのです。ですから私たちには絶えず信仰の戦いがあります。疲れを覚えることもあるでしょう。悪魔は、私たちを主イエスから引き離そうとします。そのような私たちキリスト者に、この手紙は力強い励ましとなります。

ここでは目を覚まし、信仰にしっかり踏みとどまって悪魔に抵抗することが勧められます。代々の聖徒たちも、この世で同じ苦しみを経験してきました。しかし、その苦しみは永遠ではありません。私たちにとっては長い年月でも、永遠に比べれば「しばらくの間」です。永遠なのは、キリストにおける生ける望みです。

神ご自身が、しばらくの間苦しんだキリスト者たちを完全な者とし、強め、力づけ、揺らぐことがないようにしてくださいます。

【祈り】

主よ、私たちを力づけ、信仰に踏みとどまって、目を覚まして悪魔に抵抗できるようにしてください。

金原 義信(豊明教会)