神の知識と支配に身を委ねよう | ヨブ記 38章

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ヨブ記 38章

これは何者か。
知識もないのに、言葉を重ねて
神の経綸を暗くするとは。
男らしく、腰に帯をせよ。
わたしはお前に尋ねる、わたしに答えてみよ。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨブ記 38章2節~3節

神の知識と支配に身を委ねよう

この章から神が登場し、ヨブと直接対話されます。既にエリフが先駆けてヨブの思いと言葉を正しく方向付けましたが、神はヨブにズバリと問いかけられます。人間に過ぎないお前に何が分かるというのか。早い話が、天地が創造されたとき、お前はどこにいたのか。答えて見よ―答えられるものなら。

創造者の神と被造物のヨブとの間には無限の隔たりがあり、知識や知恵において、神とは全く比較になりません。しかし実は、ヨブが三人の友人に自分の知識や考えを言い張ってきたのは、自分をまるで神のように見なしているのにほかなりません。ヨブ自身にはそんな意識も感覚もありませんが、神から見れば、無自覚のうちにそうなってしまっていたわけです。これが神の経綸を暗くすると言われることです。

経綸とは摂理のことで、創造から終末までの全時代・全世界の中での、またそれらに対する神のご支配を意味します。神は常に私たちを知り、支配しておられます。勝手に思い込むことも思い上がることもなく、神を信頼して、そのご支配に身を委ねましょう。

市川 康則(千城台教会)