マルコによる福音書 7章
「この方のなさったことはすべて、すばらしい。耳の聞こえない人を聞こえるようにし、口の利けない人を話せるようにしてくださる。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マルコによる福音書 7章37節
回復を与えてくださる神
常石 召一(大阪教会)
「この方のなさったことはすべて、すばらしい。耳の聞こえない人を聞こえるようにし、口の利けない人を話せるようにしてくださる。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マルコによる福音書 7章37節
常石 召一(大阪教会)
2018年1月の聖書日課をまとめて表示します。
「マルコによる福音書」の聖書日課をまとめて表示します。
常石 召一が担当した聖書日課をまとめて表示します。
主イエスは耳が聞こえず舌の回らない人を癒やされました。それを目撃した人たちは大変驚きました。この癒やしの記事に触れるとき、自分は耳が聞こえるし舌も動くので自分とはあまり関係がないと思われるかもしれません。あるいは、体の不調等を覚えられる方であれば、自分の困難をも取り除いて欲しいと切実に願うかもしれません。しかし主イエスが与えてくださるのは、体の癒やしよりもっと深く広く根源的なものです。
私たちは多くの言葉を語っても、また多くの言葉を聴いても、心が晴れないという経験をすることがあります。人と心を通わすことができない孤独や、神と相通じることのできない不安を、誰もが持っているのではないでしょうか。
しかし主イエスは、十字架の贖いを通して、人と神、また人間同士の交わりを回復してくださるお方、命の言葉を与えてくださるお方です。私たちが注目すべきは、癒やしや奇跡よりも、この救いの御業の実現です。確かに「この方のなさったことはすべて、すばらしい」と私たちも告白します。