詩編 54編
見よ、神はわたしを助けてくださる。
主はわたしの魂を支えてくださる。 詩編 54編6節
御名に始まり御名に終わる歩み
今月与えられた詩編54~58編は、敵に囲まれ命さえ保証されない状況で謳われた旧約の信仰者の詩が続きます。その一つ一つが、一週間信仰の戦いを続けてきた私たちの心に響くはずです。 今朝、私たちに与えられた詩編…
マルコ 2章
「安息日は、人のために定められた。人が安息日のためにあるのではない。だから、人の子は安息日の主でもある。」 マルコによる福音書 2章27節~28節
人の子は安息日の主である
ある安息日に、ファリサイ派の人々は、主イエスの弟子たちが歩きながら麦の穂を摘んでいる姿を見ました。すると、彼らは主イエスに、弟子たちがしている穂を摘むことは安息日には禁じられている労働にあたると訴え…
出エジプト 26章
その垂れ幕は留め金の下に掛け、その垂れ幕の奥に掟の箱を置く。この垂れ幕はあなたたちに対して聖所と至聖所とを分けるものとなる。 出エジプト記 26章33節
至聖所の垂れ幕の意味すること
幕屋の本体は、何枚もの幕を綴り合せた幕で覆われ、更にその外側に天幕、さらにその外側には覆いが被せられました。幕屋を支える壁板と横木にはアカシヤ材が使われました。相当な重さと大きさであり、荒れ野の中を…
出エジプト 27章
あなたはイスラエルの人々に命じて、オリーブを砕いて取った純粋の油をともし火に用いるために持って来させ、常夜灯にともさせなさい。 出エジプト記 27章20節
暗闇の中でも神は共にいてくださる
27章では、幕屋の庭と祭壇の作り方が記されます。祭壇は犠牲の動物を献げるための場所で、その四隅に角を設置するよう指示されました。角は神の力強さの象徴と考えられます。当時、罪を犯した者は天幕に逃げ込み、…
出エジプト 28章
これらの衣服を兄弟アロンとその子らに着せ、彼らに油を注いで祭司の職に就かせ、彼らを聖別してわたしに仕えさせなさい。 出エジプト記 28章41節
神の民にふさわしい装い
神は、アロンとその子らを祭司としてお立てになりました。祭司は、神と人との間に立ち、とりなしをする役目を担います。その祭司の服装について、神は具体的な規定をお与えになりました。2節に「威厳と美しさを添え…
出エジプト 29章
わたしはその場所で、あなたたちと会い、あなたに語りかける。 出エジプト記 29章42節
犠牲の血による和解
神は祭司をその職に任命する任職式をお定めになりました。その式では、一頭の雄牛と二匹の小羊をいけにえとしてささげるようにと指示されました。雄牛には手を置きます。この動作は雄牛と自分とを一体化するという…
出エジプト 30章
この掟の箱の上の贖いの座の前でわたしはあなたと会う。アロンはその祭壇で香草の香をたく。 出エジプト記 30章6節~7節
良い香りを放つ者として生きる
「わたしはあなたと会う」という言葉が29章に一回、30章に二回出てきます。30章では、「掟の箱の上の贖いの座の前で」(5節)、「臨在の幕屋の中の掟の箱の前」(36節)で、神は「わたしはあなたと会う」とおっしゃ…
詩編 55編
あなたの重荷を主にゆだねよ
主はあなたを支えてくださる。 詩編 55編23節
逃げないで重荷を主に委ねる
明日の主の日に備えて与えられたこの詩編は、「神よ、わたしの祈りに耳を向けてください」という嘆きから始まります(2節)。祈っても祈っても、事態が変わらない、その悶えがここにあります。この詩編の著者とされ…
マルコ 3章
「神の御心を行う人こそ、わたしの兄弟、姉妹、また母なのだ。」 マルコによる福音書 3章35節
神の御心を行う人が神の家族
主イエスは三十歳ごろから公生涯、つまり福音宣教の生活へと入られました。それ以来、母マリアや兄弟たちとは離れた生活となっていたはずです。そんなある日に、母マリアと兄弟たちが、主イエスのところに会いにや…
出エジプト 31章
それは、代々にわたってわたしとあなたたちとの間のしるしであり、わたしがあなたたちを聖別する主であることを知るためのものである。 出エジプト記 31章13節
神は安息日を聖別なさる
幕屋建設に関連する指示は、安息日順守の命令で終わりを迎えます。幕屋を造る目的は安息日に礼拝を守るためであり、この箇所は幕屋建設の頂点とも言えます。 ここでは、安息日を守ることが厳しく命じられています。…
出エジプト 32章
モーセは激しく怒って、手に持っていた板を投げつけ、山のふもとで砕いた。 出エジプト記 32章19節
偽りによって砕かれた神の言葉
「モーセが山からなかなか下りて来ない…どうなってしまったのか分からない」(1節)という不安の中で、民は目に見える像を欲しがりました。先が見えない不安の中で、目に見えるものにすがりたいと思うこと。そこに…
出エジプト 33章
「わたしはあなたを名指しで選んだ。わたしはあなたに好意を示す」 出エジプト記 33章12節
飾りを取り去りなさい
「あなたはかたくなな民である」(3節)と主に言われて民は嘆き悲しみました。そのとき民が「一人も飾りを身に着けなかった」(4節)、「身に着けている飾りを取り去りなさい」(5節)、「人々は…飾りをはずした」…
出エジプト 34章
「わたしが、今日命じることを守りなさい。」 出エジプト記 34章11節
大丈夫!何度でもやり直せる
砕かれてしまった最初の石の板は神御自身が作ってくださったものでしたが(32章16節)、二度目からは、私たちが自分で板を用意する必要があります(1節)。 石の板ではない、新しい心の板を用意しましょう。失敗や…
出エジプト 35章
心動かされ、進んで心からする者は皆、…主への献納物を携えて来た。 出エジプト記 35章21節
心動かされ進んで心からするなら
一度目の律法授与の時は最初から「幕屋建設の指示」がされていました(25章)。けれども、それが砕かれてしまった後、再授与される時には、35章4節以下の「幕屋建設の準備」という段階が加わり、幕屋のために「進ん…
詩編 56編
あなたの革袋にわたしの涙を蓄えてください。 詩編 56章9節
私たちの一粒の涙さえも
明日の主の日に向けて、今週もこの準備の日に、詩編の御言葉に聞き、私たちの信仰を整えましょう。 この詩編は、「神に依り頼めば恐れはありません。肉にすぎない者がわたしに何をなしえましょう」という信仰告白が…
マルコ 4章
「神の国を何にたとえようか。どのようなたとえで示そうか。それは、からし種のようなものである。」 マルコによる福音書 4章30節~31節
神の国とはからし種のようなもの
主イエスは弟子たちに神の国についてたとえを用いて話されました。この直前の箇所では、人が知らぬ間に成長する種のたとえを用いられました。この箇所では、からし種をたとえとして用いて説明されています。 主イエ…
出エジプト 36章
「知恵と英知を主から授けられ、…心に知恵のある者は、すべて主が命じられたとおり、作業に当たらねばならない。」 出エジプト記 36章1節
主から心に知恵を授けられたなら
35章で「進んで心から」された献げ物を用いて、36章ではまず幕屋を覆う幕、壁板と横木、至聖所の垂れ幕、入り口の幕など、神の幕屋の大枠を作る建設作業が始められていきます。その際、「心に知恵を授けられた者」…
出エジプト 37章
アカシヤ材で机を作り、寸法は縦二アンマ、横一アンマ、高さ一・五アンマとした。 出エジプト記 37章10節
虚しい生活からの「出エジプト」
37章では、掟の箱、贖いの座、机、燭台、香をたく祭壇など、幕屋内部の一つ一つの調度品を作ることが命じられています。その一つ一つの素材や寸法もすべて懇切丁寧に教えられています。 神は、きょうあなたがなすべ…
出エジプト 38章
その祭壇の四隅にそれぞれ角を作って、祭壇から生えているようにし、全体を青銅で覆った。
出エジプト記 38章2節
命の中心と人生の風景を思い描く
38章では、「焼き尽くす献げ物の祭壇」つまり旧約の礼拝生活にとって最も重要ともいえる中心点が作られます。 「焼き尽くす献げ物の祭壇」の四隅の「角」は、屠られる動物の血を塗ったり、自分の命の危険が迫ったと…
出エジプト 39章
モーセがそのすべての仕事を見たところ、彼らは主が命じられたとおり、そのとおり行っていたので、モーセは彼らを祝福した。 出エジプト記 39章43節
私たちの「祭服」を作る
すでに28章で「祭服」が作られていたはずのアロンは、32章で「金の子牛」を鋳造した張本人となり、神に嘘をつきさえしましたが、34章「戒めの再授与」をへて、改めて「祭服」を作ってもらいます。それは、かつての…
出エジプト 40章
第二年の第一の月、その月の一日に、幕屋が建てられた。 出エジプト記 40章17節
あなたは生活を聖別しなさい
12章2節で「この月をあなたたちの正月とし、年の初めの月としなさい」と言われた、出エジプト開始のときを起点としての「第二年」です。しかしその起点よりも、ここでは「第二年の一月一日」という節目だけが強調さ…
詩編 57編
目覚めよ、わたしの誉よ、
目覚めよ、竪琴よ、琴よ。
わたしは曙を呼び覚まそう。 詩編 57編9節
一寸先は闇を一寸先は光に変える
昨今は異常気象が常態化し、梅雨時でありながら、真夏のような日々が続いたり、そうかと思えば、局所的に豪雨に襲われたりと、日々空模様を観察しながらの生活を余儀なくされています。また、世界中で争いが絶えず…
マルコ 4章35-41節
イエスは言われた。「なぜ怖がるのか。まだ信じないのか。」 マルコによる福音書 4章40節
風も湖さえも従わせる主イエス
湖のほとりで教えておられた主イエスは弟子を伴って、湖の向こう岸に渡ろうとされました。主イエスを乗せた舟は向こう岸に向けて漕ぎ出し、岸を離れました。すると、激しい突風が起こり、舟は波をかぶり、水浸しに…
マタイ 8章23-27節
イエスは言われた。「なぜ怖がるのか。信仰の薄い者たちよ。」そして、起き上がって風と湖とをお叱りになると、すっかり凪になった。 マタイによる福音書 8章26節
水をも支配する主なる神
水はとても不思議な物質です。〇度で凍り、百度で沸騰する。ちょうどキリがよい数字で不思議だなと思いますが、水の凝固点と沸点を基準にして温度(摂氏)を決めているのですね。それほどに水は私たちの生活に身近…
ヨハネ 4章7-15節
「しかし、わたしが与える水を飲む者は決して渇かない。わたしが与える水はその人の内で泉となり、永遠の命に至る水がわき出る。」 ヨハネによる福音書 4章14節
神の御言葉と聖霊によって生かされる
水は私たちの命を養い潤すために欠かせません。私たちの体重のおよそ6~7割は水分で、私たちの体の大部分は水でできています。その一方で、地球は、その表面の7割が水に覆われていますが、その97.5%は塩水で、私た…
エレミヤ 1章
「彼らを恐れるな。
わたしがあなたと共にいて
必ず救い出す」と主は言われた。 エレミヤ書 1章8節
あなたを堅固な壁とする
エレミヤは激動の時代を生きた預言者です。ユダ王国のヨシヤ王の時代に預言者として召命を受けましたが、紀元前587年、ユダ王国が滅亡して多くの人びとが捕囚の民となるのを目の当たりにするのです 激動の時代の中…
エレミヤ 2章
主はこう言われる。
わたしは、あなたの若いときの真心
花嫁のときの愛
種蒔かれぬ地、荒れ野での従順を思い起こす。 エレミヤ書 2章2節
初めの愛に留まる
2章では初めの頃の愛が語られます。イスラエルは主なる神に対して純粋な信仰を持っていました。これは出エジプトのことだと考えられています。イスラエルは花嫁のように描かれ、夫である神と深く愛し合っていました…
レビ 1章
奉納者がその牛を主の御前で屠ると、アロンの子らである祭司たちは血を臨在の幕屋の入り口にある祭壇の四つの側面に注ぎかけてささげる。 レビ記 1章5節
私のためにささげられたいのち
臨在の幕屋の完成を伝えて、出エジプト記は結ばれます。礼拝の場所がいよいよ整えられて、次はレビ記です。レビ記は、ユダヤ教の伝統によれば「祭司のための規定」という名で呼ばれます。幕屋が完成し、今度は、そ…
詩編 58編
人は言う。
「神に従う人は必ず実を結ぶ。
神はいます。
神はこの地を裁かれる。」 詩編 58編12節
主なる神に今こそ信頼し祈り続ける
今月最後の準備の日に与えられた詩編58編は、神を無視し、不正が横行するこの世のただ中でなお、信仰者の希望を謳ったものです。 ここでは、「生きながら、怒りの炎に巻き込まれるがよい」(10節)のように、十字架…
マルコ 5章21-43節
イエスは言われた。「娘よ、あなたの信仰があなたを救った。安心して行きなさい。もうその病気にかからず、元気に暮らしなさい。」 マルコによる福音書 5章34節
あなたの信仰があなたを救った
主イエスは湖の向こう岸に渡られると、群衆がそばに集まってきました。その中に十二年間も出血の止まらない女性がいました。この女性は、この病気を治そうと多くの医者にかかりました。しかし、全財産を使い果たし…
毎月、改革派教会を動画で紹介する企画「わたしの街のこの教会」。2024年6月は岐阜県美濃加茂市にある「太田教会」です。