ウエストミンスター小教理問答の学び 第90問

第90問 御言葉の読み方、聞き方

問: 御言葉が救いに有効となるには、御言葉をどのように読み、また聞かなければなりませんか。

答: 御言葉を救いに有効となるには、私たちは、勤勉、準備、祈祷をもってこれに傾聴し、信仰と愛をもって受け入れ、私たちの心の内に蓄え、私たちの生活の中で実践しなければなりません。


 聖霊は、御言葉(特に説教)を用いて、私たちの内に信仰と悔い改めを起こし、救いの恵みを下さいます(問85,88,89)。問90は、その御言葉の読み方・聞き方についてです。
 今回は、説教を聞く態度を中心にして学びます。

説教を聞く備え(説教前の態度)


 これには、次の事柄が上げられています。
(1) 勤勉: 持続的熱心さです。救いの恵みを豊かに受けるためには、礼拝を継続して守り、説教を勤勉に聞き続ける必要があります。

(2) 準備: 予習以上に大切なのは、御言葉が届きやすい心を整え、御言葉を慕い求めることです。「あらゆる悪意、偽り、偽善、そねみ、いっさいの悪口を捨てて、今生れたばかりの乳飲み子のように、混じりけのない霊の乳を慕い求めなさい」(1ペトロ2:1〜2)との証拠聖句が指し示すとおりです。

(3) 祈祷: 説教を通して神様が救いのみわざを自分に進めて下さるように祈ります。

説教を聞く時の態度


 これには次の事柄が上げられます。
(1) 信仰をもって: 語られる神様に信頼し、神様の語る事を真実として信じます。

(2) 愛をもって: 人の言葉には、真実であっても嫌な言葉もありますが、御言葉は違います。神様の戒めや約束を喜び、信仰と悔い改めを促す言葉を愛することが必要です。

説教を聞いた後の態度


 これには次の事柄が上げられます。
(1) 心に蓄える: 記憶力には個人差がありますが、それ以上に、心に刻み込むこと(わが事として聞く態度から来ます)が大切です。

(2) 生活で実践する: 説教を聞くごとに、信仰を更新し、愛の実践を新たに目指します。その時、罪の赦しの恵みと聖化の恵み(救いの恵み)は、現実のこととして味わえます。
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