ウエストミンスター小教理問答の学び 第3問

第3問 聖書の内容

問: 聖書はおもに何を教えていますか。

答: 聖書がおもに教えていることは、人が神について何を信じなければならないか、また神は人にどんな義務を求めておられるか、ということです。


聖書の内容の適切さ

 聖書は、人がおもな目的(神の栄光をあらわし、永遠に神を喜ぶこと=問1)を実現するために、神様が与えて下さいました神の言葉でした(問2)。そこで、聖書の内容は、この目的を果たすのにふさわしいものになっています。

 聖書のおもな内容は、(1)神について何を信じるべきか、(2)神が人に求める義務は何か、です。

(1) 神様を正しく信じる時、私たちは神様の素晴らしさ(神様がどんなに偉大できよく、私たちを深く愛して下さる方か等々)を理解することができ、神様の栄光をたたえ、神様を喜ぶことができます。
 また、神様を信じる時、私たちは救われて救済者なる神の栄光を現し、私たちを救われた神様を喜ぶことができます。

(2) 神様が人に求める義務を行なう時、素晴らしい生活(罪を救されながら、神と人を愛することに立ち向かう生活)が実現し、私たちはその生活を通して、私たちの神の栄光を現すことができます。
 また、神様が命じられた生活をする時に、私たちは神様との正しい関係を保ち続け、神様を喜ぶことができます。

正しい聖書の読み方

 聖書を読む時は、「神様はどんな方か、また、私に何を求めておられるか」ということに思いを集中して、神様の語りかけを聞き取る姿勢で読むべきです。
 例えば、世界と人間の創造についての聖書の記事を、現代の自然科学との関係を中心に読むのは筋違いの読み方です。神様は、現代人にも古代人にも大学者にも凡人にも分かる仕方で、世界を造られた神様の栄光や、私たちが生きている世界の意味や、人間の意味(人間の尊厳と使命)などを教えて下さったのです。

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目次

※月刊誌「ふくいんのなみ」で
第1問 人の主な目的 問: 
第2問 唯一の基準である聖書
第3問 聖書の内容 問: 聖
第4問 神とはどんな方か 問
第5問 ただひとりの神 問:
第6問 三位一体の神 問: 
第7問 聖定 問: 神の聖定
第8問 聖定の実行 問: 神
第9問 世界の創造 問: 創
第10問 人間の創造 問: 
第11問 神の摂理の御業 問
第12問 命の契約 問: 神
第13問 アダムの堕落 問:
第14〜15問 罪の定義とア
第16問 全人類の堕落 問:
第17問 堕落の結果 問: 
第18問 人類の罪 問: 人
第19問 人類の悲惨 問: 
第20問 恵みの契約 問: 
第21問 贖い主キリスト 問
第22問 キリストの受肉 問
第23問 キリストの職務 問
第24問 キリストの預言者職
第25問 キリストの祭司職
第26問 キリストの王職 問
第27問 キリストのへり下り
第28問 キリストの高挙 問
第29問 救いの適用 問: 
第30問 キリストとの結合
第31問 有効召命 問: 有
第32問 この世での祝福 問
第33問 義認の恵み 問: 
第34問 子とされること 問
第35問 聖化 問: 聖化と
第36問 神の愛の確信と祝福
第37問 死の時の祝福 問:
第38問 復活の時の祝福 問
第39問 神が求めておられる
第40問 道徳律法 問: 神
第41問 道徳律法の要約 問
第42問 十戒の要約 問: 
第43〜44問 十戒の序言
第45〜48問 第一戒 問4
第49〜52問 第二戒 問4
第53〜56問 第三戒 問5
第57〜62問 第四戒 問5
第63〜66問 第五戒 問6
第67〜69問 第六戒 問6
第70〜72問 第七戒 問7
第73〜75問 第八戒 問7
第76〜78問 第九戒 問7
第79〜81問 第十戒 問7
第82問 律法を守れない人間
第83問 罪の重さの相違 問
第84問 罪の深刻さ=神の怒
第85問 救いの恵みを受ける
第86問 イエス・キリストへ
第87問 命に至る悔い改め
第88問 恵みの外的手段 問
第89問 御言葉の恵み 問:
第90問 御言葉の読み方、聞
第91問 礼典の効力 問: 
第92問 礼典の定義 問: 
第93問 新約の礼典 問: 
第94問 洗礼とは 問: 洗
第95問 受洗者 問: 洗礼
第96問 聖餐式とは 問: 
第97問 陪餐者の義務 問:
第98問 祈りとは 問: 祈
第99問 祈りの基準 問: 
第100問 主の祈りの序言
第101問 主の祈り、第一の
第102問 主の祈り、第二の
第103問 主の祈り、第三の
第104問 主の祈り、第四の
第105問 主の祈り、第五の
第106問 主の祈り、第六の
第107問 主の祈りの結び