きょうの箇所には、年に一度行われる贖罪日の規定、つまり、大祭司と至聖所、臨在の幕屋、祭壇の汚れを清める儀式が細やかに規定されています。この儀式によって、主なる神とイスラエルの民とをつなぐ人と場所が清められ、それによって神と民との関係を維持することが目的です。また、これを掟として与えられたということは、神ご自身の側から民との関係を保証されたことを意味しています。きっとこの儀式を行うことを通して、イスラエルの民は神の民として歩む自覚が与えられ、同時に神の民とされている安心が与えられたことでしょう。このように、この規定には神の民に対する主なる神の愛と憐れみが溢れています。これはあなたたちの不変の定めである。年に一度、イスラエルの人々のためにそのすべての罪の贖いの儀式を行うためである。(レビ16:34)