民数記11章 主は必要な恵みをくださる
主はモーセに言われた。「主の手が短いというのか。わたしの言葉どおりになるかならないか、今、あなたに見せよう。」(民数記11:23)
荒れ野の旅を始めたイスラエルの民は、すぐに毎日の食事が天からのマナばかりであることに不満を言い始めます。神は憤られますが、モーセの執り成しによって怒りを鎮めます。
しかし、今度はモーセが悲鳴を上げます。民の不満は大きく、モーセ一人が執り成し宥めるには重すぎたのです。神はモーセを補助するために70人の長老たちを立てるように命じます。彼らには神から霊が注がれ、一時的にですが預言状態になります。神は神の民を治める務めに任じられた者に霊を注ぎ、力を与えてくださるのです。
その後、海風に乗ってうずらが宿営の周りに落ちてきます。驚くべきことに、見渡す限り1メートルほどの高さにうずらが積もります。民は2日がかりで山ほどのうずらを集めます。
民がその肉を貪り食べ始めると直ちに、「肉がまだ歯の間にあって、かみ切られないうちに」、神は疫病によって民を打ち倒されました。私たち人間の貪欲、欲望が、はかりしれないことを思います。山ほどの鳥の肉を手に入れることよりも、ふさわしい時にふさわしいだけ糧を与えてくださる主の力を信頼することこそが、信仰者の誠実さなのです。
【祈り】 主よ、きょうも私たちに日毎の糧を与え、肉体においても、霊においても必要な恵みで満たしてください。
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