月刊誌リジョイス 聖書日課 2023年8月 4日(金)

ホセア3章 代価を払って買い取られた私たち

  

主は再び、わたしに言われた。「行け、夫に愛されていながら姦淫する女を愛せよ。」(ホセア3:1)

 預言者ホセアは、主の命令によって「淫行の女」であったゴメルと結婚しました(1章)。しかし、彼女はホセアを捨てて、淫行の生活に戻ってしまいました。そのホセアに、主は再び「姦淫する女を愛せよ」と命じられました。厳しい命令です。

 この命令は姦淫を犯し続けるイスラエルを、主がなお愛しておられることを示すためでした。イスラエルは「他の神々に顔を向け、その干しぶどうの菓子を愛して」いました。この「干しぶどうの菓子」は、豊穣の女神アシェラにささげる供え物のことです。つまり、イスラエルは偶像崇拝にふけっていました。霊的姦淫です。

 しかし、そのイスラエルを、主なる神は愛されました。その神の愛を、ホセアは、姦淫の妻を愛し、連れ戻すことで、具体的に示すことを求められたのです。

 ホセアは主の命令に従いました。彼はゴメルを買い取ります。その値は、ほぼ奴隷1人の代価に当たります。ゴメルは堕落して身を売っていたのでしょう。ホセアは、代価を払って彼女を取り戻しました。愛は、必要な犠牲を払うことを伴います。

 主の私たちに対する愛もそうです。私たちの代価は十字架につけられたイエス・キリストです。私たちは代価を払って買い取られたのです。

 【祈り】 主なる神よ。何の値もない私たちを、主の尊い犠牲によって買い取ってくださり、感謝いたします。

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