月刊誌リジョイス 聖書日課 2022年11月27日(日)

雅歌1-2章 恋しい人その声を胸に歌を奏で待つ

  

ソロモンの雅歌。
どうかあの方が、その口のくちづけをもって
わたしにくちづけしてくださるように。(雅歌1:1-2)

 主を待ち望む季節の中で雅歌から聞こえてくる歌に耳を澄ませます。

 主旋律を奏でるおとめの声もまた「恋しい人」の到来を待っています。「かもしかのように、若い雄鹿のように、深い山へ帰って来てください」(2章17節)。おとめには予感があります。山を越え、丘を跳んで、今すぐにでも恋しい人が自分のところへ戻ってきてくれると。その姿は未だ見えないのだけれども、「恋人よ、あなたは美しい」(1章15節)という、かつての優しい囁きが胸を埋め尽くしていて、ときめきはやみません。

 待つことは想うこと。脳裏によぎるのは、ぶどう畑での語らい、木の陰での休息、宴のような華やかなひと時のこと。恋しい人が自分のことを大切に思ってくれる理由は未だに見つけられません。むしろ自信の無さばかりが気になります(同6節)。けれども、美しい記憶の断片と、その隙間から聞こえてくる囁きの数々がおとめに願わせます。「どうかあの方が、その口のくちづけをもって、わたしにくちづけしてくださいますように」。二人の愛はその時、新しく始まり、完成するはずなのです。

 帰って来てください。私たちも今、切実に主を求めます。既に愛された記憶を抱きしめながら、御言葉との歩みに胸をときめかせながら。

 【祈り】 恋しい人イエスよ、あなたの愛が嬉しくて、心には歌が奏でられます。そして、あなたを待ち続けています。

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