月刊誌リジョイス 聖書日課 2022年11月 9日(水)

ゼカリヤ1-5章 神は、民を励まし続けてくださる

  

「再び、呼びかけて言え。
万軍の主はこう言われる。
わたしの町々は再び恵みで溢れ、
主はシオンを再び慰め
エルサレムを再び選ばれる。」(ゼカリヤ1:17)

 ゼカリヤは、バビロン捕囚から解放されたのちの預言者です。その最初の預言は「ダレイオスの第2年8月」になされたとあります。預言者ハガイの預言と同年です。両者は互いを知っていて協力していたようです。歴史書で言うとエズラ記5章の時代です。捕囚の解放から20年近く経っていますが、周辺民族の妨害(エズラ4章23節)や民の無関心(ハガイ1章2節)から神殿の再建は遅々として進みません。民たちも指導者である総督ゼルバベルや大祭司ヨシュアにも無力感が漂っていたことでしょう。そんな状況に、神は二人の預言者を立てて民を励ましたのです。

 ゼカリヤは第2年の11月(現在の暦では1月後半頃)のある晩に8つの幻を見ます。幻は一貫したメッセージを伝えます。神の民の苦難が訴えられ、それに対して神さまは、救いの宣言を語っています。

 ゼカリヤはこの救いを幻を通して受け取ります。神の民はなお汚れた者です。しかし、神さまはその汚れた衣を脱がせ、冠を被せてくださいます(3章4、5節)。指導者を任じてくださいます(4章14節)。罪を滅ぼし(5章4節)、追放してくださいます(5章11節)。神の確かな約束はいつも私たちを励まし、力付けるのです。

 【祈り】 神さま、苦難の中にある私たちを忘れず、励ましてください。あなたの約束を確信させてください。

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