月刊誌リジョイス 聖書日課 2022年10月20日(木)

オバデヤ 兄弟姉妹の不幸を眺めていてはならない

  

兄弟が不幸に見舞われる日に
お前は眺めていてはならない。

その災いの日に
苦しみを眺めていてはならない。(オバデヤ12-13)

 オバデヤ書は旧約聖書の中で最も短い預言書で、イスラエルの隣国エドムに対する神の裁きの言葉が語られています。

 エドムが糾弾されるのは、イスラエルに対して不法を行ったからです。南ユダ王国はイスラエルの民の背信ゆえに滅亡することとなりましたが、エドムはその機に乗じて、南ユダに攻め込み、暴虐を働いたのでした。

 エドムはイスラエルの隣国であり、民族の起源を辿れば双子の兄弟です。イスラエルはヤコブの子孫、エドムはエサウの子孫です。「兄弟ヤコブ」と言われるのはそのためです。それにも関わらず、エドムは兄弟に不法を働き、その不幸と苦しみを傍観しもしました。それゆえに神はエドムに対する裁きを告げながらも、「兄弟が不幸に見舞われる日に、お前は眺めていてはならない」と、隣人である兄弟に対する責任を求めたのです。

 主イエス・キリストは聖書の最も重要な第二の掟として「隣人を自分のように愛しなさい」とお命じになりました(マタ22章39節)。私たちは隣人である兄弟姉妹の苦しみの時に、ただ眺めているだけではなく、隣人のために祈り、支える者となりたいと思います。「わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい」(ヨハ15章12節)。

 【祈り】 主よ、私たちの隣人を愛することができますように。イエス・キリストの愛を与えてください。

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