月刊誌リジョイス 聖書日課 2022年9月27日(火)

ダニエル3-5章 燃え盛る炎を越えて

  

「そうでなくとも、御承知ください。わたしたちは王様の神々に仕えることも、お建てになった金の像を拝むことも、決していたしません。」(ダニエル3:18)

 出エジプトにおけるアロン、王国時代におけるヤロブアム。イスラエルは、金の像を拝み神の裁きが下される悲惨な歴史を経験してきました。

 ユダヤ人の3人の若者は、バビロンの王を通して同じ試練の前に立たされます。拒むことは、燃え盛る炎に投げ込まれることを意味しました。

 燃え盛る炎を前にした彼らの答えは二重の響きを持っています。一方で彼らは、神がそこから救い出してくださる方であることを疑いません。しかしもう一方で彼らは、「そうでなくとも」、と祈ります。たとえこの状況から救い出されなかったとしても、「金の像を拝むことはない」、と言うのです。

 神は全能です。しかし、人の思いは必ずしも神の御心と同じではありません。彼らはそれを踏まえた上で、神の導かれることが最善であると委ねます。燃え盛る炎に投げ込まれてすべてが終わる、ではなく、その向こう側を見ているからこその言葉です。

 バビロンの王は、炎の中に「神の子のような姿」を見ます。それは「御使い」だったと語られます。そして、私たちには、死をも越えるまことの神の子がはっきりと示されています。この方が共におられるがゆえに、燃え盛る炎を越える、神の最善を求める祈りが私たちにも与えられます。

 【祈り】 神様の偉大な力を信じつつ、あなたの御心に一切を委ねる祈りをお与えください。

Copyright (C) 2022 RCJ Media Ministry All Rights Reserved.