月刊誌リジョイス 聖書日課 2022年9月14日(水)

エゼキエル16章 わたしはお前に生きよと言った

  

しかし、わたしがお前の傍らを通って、お前が自分の血の中でもがいているのを見たとき、わたしは血まみれのお前に向かって、「生きよ」と言った。(エゼキエル16:6)

 エルサレムへのこの預言は、エゼキエル書の中で最も長い預言です。

 ここでは、エルサレムが望まれずに出生し捨てられた一人の少女として描かれ、その子を生かすために主が裸の彼女を十分に装わせ、愛される年頃になるまで育み、ついには女王のようになったことが記されています。また、主が衣の裾を広げて彼女を覆い契約を結んだことから(8節)、主とエルサレムとが婚姻関係となったことも明らかにされます。主に造られた人間にとっては、これ以上ない幸いです。

 しかし、あろうことか彼女はその美しさを用いて、主以外のものと激しく姦淫を行うようになります。その相手は、偶像、さらには、エジプト人、アシュル人と広がり、もはや収拾がつかなくなってしまいます。主は激しく怒り、エルサレムへの裁きと滅びを宣告されました。しかし、このような滅亡的な都の状況がある中で主は、もはや人間の罪によって破れることのない永遠の契約を示されました(60節)。

 人間の欲望は、止まるところを知らない恐ろしいものと言えます。私たちは、同じように血まみれで道に倒れていた私たち罪人に、唯一救いの手を差し伸べてくださったキリストに立ち帰るほかはありません。

 【祈り】 私たち罪人に唯一手を差し伸べてくださったキリストを、心から喜ぶ者とさせてください。

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