月刊誌リジョイス 聖書日課 2022年9月12日(月)

エゼキエル1-3章 御言葉を真に味わおう

  

「人の子よ、わたしが与えるこの巻物を胃袋に入れ、腹を満たせ。」わたしがそれを食べると、それは蜜のように口に甘かった。(エゼキエル3:3)

 エゼキエルはユダ王国の滅びが迫っている時代に、捕囚の地バビロンで、同胞であるイスラエルに主の言葉を語る預言者として召されました。

 しかし同胞とはいえ、エゼキエルが遣わされるのは、神への「反逆の民」、「恥知らずで、強情な人々」でした(2章3、4節)。このエゼキエルに主は繰り返し、「恐れてはならない」とお語りになられます(同6節)。

 さらに彼は、主からの巻物を食べるようにという不思議な命令を受けました。そこに書かれてあったのは、「哀歌と呻きと嘆き」(同10節)という滅びゆくユダが陥っている罪の現実を告げる言葉です。これからそのような現状を民に警告するエゼキエルに、自らそれを食べて味わうことが求められます。しかし、その巻物を主から食べさせられたとき、エゼキエルが経験したのは蜜のような甘さでありました。

 御言葉は人の罪の悲惨を明らかにします。しかし、それを味わい、腹で満たす者に「あなたの仰せを味わえばわたしの口に蜜よりも甘いことでしょう」(詩119編103節)という満たしを約束します。神は御言葉に聞く者に、「蜜」という地上の豊かさに優る霊の恵みを豊かに味わわせてくださいます。エゼキエルもそのことを味わいました。

 【祈り】 天の父よ、私たちにあなたの言葉への思いを与えてくださり、それを真に味わう者とさせてください。

Copyright (C) 2022 RCJ Media Ministry All Rights Reserved.