月刊誌リジョイス 聖書日課 2022年8月29日(月)

エレミヤ30-33章 神の恵みは罪の根深さより深い

  

わたしは、彼らと永遠の契約を結び、…わたしに従う心を彼らに与え、わたしから離れることのないようにする。(エレミヤ32:40)

 イスラエルとユダの歩みは、「建てられた日から今日に至るまで、わたしを怒らせ憤らせてきた」(32章31節)と神から言われるほどに、罪に罪を重ねてきた歴史でもありました。それが選びの民と呼ばれていたのは、皮肉でさえあります。しかし、これは他人ごとではなく、まさに私たちの姿を現す鏡そのものです。

 使徒パウロは、「わたしは自分の望む善は行わず、望まない悪を行っている。…わたしはなんと惨めな人間なのでしょう」と自らの内に見る人間の罪の根深さを語りました(ロマ7章19、24節)。

 人は自らの力で神に近づくことはできません。むしろその力は、ますます神から遠ざけます。

 しかし、神は「ひとりの指導者」を立てると、エレミヤは語ります。彼に連れられて、私たちは神に近づけられます。そして、人には守ることのできなかった律法そのものを心に記すという、全く新しい契約のあり方を示します(31章31〜34節)。それは罪の赦しという、神にしかできない新しい命を私たちに与えることを意味しました。

 この罪の赦しを与えるために、あの指導者は、私たちに注がれるはずの神の怒りを十字架でひとり受けられたのです。

 【祈り】 神様。自分がしていることさえわからないような、この惨めなわたしを救ってくださって感謝いたします。

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