月刊誌リジョイス 聖書日課 2022年8月27日(土)

エレミヤ26-29章 祈り求めることから始まる神の平和

  

…その町のために主に祈りなさい。その町の平安があってこそ、あなたたちにも平安があるのだから。(エレミヤ29:7)

 当時、多くの者が、「バビロンの王に仕えるべきではない」と語り、あるいは聞いていました(27章9節)。しかし、エレミヤは、バビロンに仕えて生きる道を自らに軛をかけて語りました。それに対してハナンヤは、エレミヤの軛を打ち砕き、「このように、先に捕らわれた者たちは、2年もすればまたこの場所へ連れ戻される」と力強く語りました。早く逃れられる道を示すハナンヤに人気があることは容易に想像できます。

 もちろんエレミヤも「恵みの約束」、「将来と希望を与える」「平和の計画」をバビロンで苦しんでいる人びとに手紙で語ります(29章11節)。しかし、その約束の実現には70年という気の遠くなる時間が必要でした。

 将来の希望に生きるためには、今という生活の平安が必要です。そのため、エレミヤは、「平安を求め、その町のために主に祈りなさい」と神の言葉を人びとに取り次ぎます。それは不自由な生活を強いられているこのバビロンの町にも神の平和が注がれる約束でした。今すぐには実感できず、見えなくても足もとでは神のご計画が確かに進んでいたのです。

 ユダだけではなく、世界の主である神に祈ることから平和は始まります。祈りは、神からの恵みの賜物です。

 【祈り】 神様。あなたは祈ることへの幸いを教えてくださいました。どうかあなたの平安をこの町に与えてください。

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