月刊誌リジョイス 聖書日課 2022年8月22日(月)

エレミヤ1章 神の言葉は御手によって動き出す

  

「わたしがあなたと共にいて、必ず救い出す」

「見よ、わたしはあなたの口に
わたしの言葉を授ける。」(エレミヤ1:8-9)

 エレミヤは怖気づいていました。彼は、祭司の町とも言われるアナトトで育ちました。彼の父も祭司で、自分もいずれその道を、と思っていたかもしれません。しかし、神からの呼びかけは思いがけないものでした。神は、彼を「生まれる前」から「聖別し」、ユダの民だけでなく、「諸国民の預言者として立てた」と言うのです。

 この神のあまりにも一方的な決定に、エレミヤの口からは思わず、「ああ、わが主なる神よ。わたしは語る言葉を知りません。わたしは若者にすぎませんから」という言葉がこぼれ落ちます(6節)。エレミヤが後退りするのも無理はありません。自分の無力さだけでなく、この当時大国にはさまれて翻弄されていたユダには、まことの神を礼拝している者が少なくなっていたからです。

 しかし、神はそのエレミヤの恐れに、「手を伸ばして」彼の「口に触れ」、ご自身の言葉をお授けになります。それは、「わたしがあなたと共にいて必ず救い出す」という、神の約束でした。幼いときから聞いているシンプルな神の約束。彼の中に蓄えられていたこの神の言葉は、突然の呼びかけと神の御手に触れられた、そのとき、動き出します。神が共にいて救い出す。その約束のもとで、彼は人の滅びと救いを語り出します。

 【祈り】 神様。私たちは自分や周りを見て恐れます。私たちに触れてくださっている御手を見させてください。

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