月刊誌リジョイス 聖書日課 2022年8月20日(土)

使徒25-28章 キリストの福音はローマまで

  

全く自由に何の妨げもなく、神の国を宣べ伝え、主イエス・キリストについて教え続けた。(使徒28:31)

 パウロは3回の伝道旅行を通して、ギリシア世界まで福音宣教の働きを広げていきました。そのパウロの働きの外で、福音は都ローマにまで届いていました。パウロはローマにいる信徒たちへ、いずれローマに行きたいという思いを手紙で伝えています(ロマ1章12節)。ローマの先にあるイスパニアを見据えていたパウロは、ローマが次の伝道の拠点となることを願っていたようです。ローマに行くことはパウロの夢への一歩でした。その一歩が、パウロの計画とは全く異なる仕方で実現することになります。パウロは囚人となり、皇帝に上訴するために、ローマに足を踏み入れることになったのです。

 ローマの信者たちはローマに向かっていたパウロを出迎え、彼を勇気づけます。「互いに持っている信仰によって、励まし合いたい」(ロマ1章12節)というかつてのパウロの願いがかないました。

 パウロは、自費で借りた家で丸2年の間、「全く自由に何の妨げもなく」伝道することができました。パウロが囚人であったことに間違いはありません。しかし、神の御言葉は広がっていきます。迫害を受けても、捕らえられても、苦しめられても、福音はローマにまで辿り着きました。福音の灯が消え去ることなどありません!

 【祈り】 神様。私たちの願いと異なる形でも確実にあなたの国は広がります。きょうもあなたを仰がせてください。

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