月刊誌リジョイス 聖書日課 2022年8月16日(火)

使徒15章 ただ主の恵みによって

  

「わたしたちは、主イエスの恵みによって救われると信じているのですが、これは、彼ら異邦人も同じことです。」(使徒15:11)

 パウロたちはアンティオキア教会に戻り、旅を通して得た異邦人伝道の実りを報告しました。しばらくして、ユダヤ人の信者たちがエルサレムから訪れ、異邦人の救いの条件について、パウロたちと激しい論争をします。この問題を使徒たちと協議し、解決するために、パウロたちはエルサレムに向かいます。

 そこで開かれたのがエルサレムにおける使徒会議です。ファリサイ派から信者になった人びとはイエス・キリストを信じるだけではなく、律法を守り、割礼を受けることも救いの必要条件であると主張しました。

 パウロたちにとって、この主張は福音の根幹を打ち崩すものでした。パウロたちは厳しく反論します。最終的に会議の中でペトロは次のように発言しました。「わたしたちは、主イエスの恵みによって救われると信じているのですが、これは、彼ら異邦人も同じことです」。これが会議の結論と言えるでしょう。ユダヤ人も異邦人も人はすべて、律法の実行では救われず、ただ主イエスの恵みを信じることによって救われるのです。

 救いのために必要な条件はありません。すべての者が差別なく招かれ、主イエスの恵みを受けることができる日が訪れています。この主の愛に心を向けて飛び込む人こそ幸いです。

 【祈り】 主よ。あなたはすべての人を救いへ招いておられます。きょうもあなたの愛に心を向けさせてください。

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