月刊誌リジョイス 聖書日課 2022年4月14日(木)

ルカ22章14-23節 主イエスの血による新しい契約

  

食事を終えてから、杯も同じようにして言われた。「この杯は、あなたがたのために流される、わたしの血による新しい契約である。」(ルカ22:20)

 主イエスは十字架におかかりになる前の晩、弟子たちと過越の食事を共にしました。過越の食事は、イスラエルの民がエジプトから脱出したとき、小羊を屠り急ごしらえの種なしパンを食べたことを覚える特別の食事です。エジプトに下された最後の災いはすべての初子の死でした。柱と鴨居に小羊の血を塗ったイスラエルの家は、神が過ぎ越され、命が守られたことを記念します。

 過越の食事では、ぶどう酒は4回に分けて飲みます。ルカによる福音書は、このうちの2回を記録し、いずれも主イエスが杯を取って感謝の祈りをささげました。そしてこの時、聖餐式制定の御言葉が語られたのです。「この杯は、あなたがたのために流される、わたしの血による新しい契約である」。

 主イエスは、これがご自身にとって地上の御生涯最後の過越であると明言されました。そして翌朝、主は捕らえられ、十字架におかかりになりました。

 聖餐式のパンは主イエスの体を、杯は主イエスの血を表します。私たちは聖餐のたびに、しみも傷もない神の小羊、主イエスの命が、信じる者すべてに罪の赦しと永遠の命を与えてくださったことを覚えます。

 【祈り】 父なる神さま、あなたは愛する御子の命を私たちに与えてくださいました。心から感謝いたします。主の名によって祈ります。アーメン

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