月刊誌リジョイス 聖書日課 2022年4月13日(水)

申命記33章 律法は神の愛のメッセージ

  

イスラエルよ、あなたはいかに幸いなことか。
あなたのように主に救われた民があろうか。(申命記33:29)

 33章に記されたモーセの祝福は、創世記49章に記された族長ヤコブの祝福に対応します。ヤコブの祝福は、12人の息子たちに与えられた、一家族のものに過ぎませんでした。しかし、今やヤコブの家族は一つの民族へと成長し、アブラハムに与えられた祝福がヤコブを通ってモーセに至り、そのモーセのもとで祝福はイスラエル全部族の上に注がれます。モーセはこれまで民を叱責し続けてきました。しかし、最後には祝福の言葉をもって民を送り出します。イスラエルの民は、この祝福を受け取って、新天新地での新たな歴史に向かいます。

 キリスト教会において律法は福音に対立するものとして捉えられがちでした。けれども、モーセを通して神が与えた律法は、イスラエルに命をもたらすものでした。律法に示されたのは創造者なる神の慈愛、救いをもたらす神の義と憐れみです。キリストの福音は、律法に示された神の心を、より鮮明に、すべての人に開示するという点でまったく新しいものですが、聖書全体を通じて神の御旨は一貫しています。旧約の叱責さえも神の恵みであることをあなたは受け入れることができますか?

 【祈り】 主よ、モーセによって語られたあなたの真実が、御子キリストによって私たちのものとなった恵みに感謝します。より確かにその言葉を理解できるように知恵をお与えください。

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