月刊誌リジョイス 聖書日課 2022年4月12日(火)

申命記14章 神の約束に支えられる信仰の戦い

  

あなたは、あなたの神、主の聖なる民である。主は地の面のすべての民の中からあなたを選んで、御自分の宝の民とされた。(申命記14:2)

 「あなたたちは主の子らである」。「あなたたちは主の聖なる民である」。「主はあなたを選んで、宝の民とされた」。これは、歴史を歩む神の民に対する永遠の語りかけです。そこには二通りの意味が含まれます。

 一つは終末的な意味合いです。カナンの地とは、アブラハムとその子孫に約束された新天新地です。「乳と蜜の流れる地」と表された神の祝福が溢れる土地、神の民に約束された永遠の嗣業です。そこには神と人とが結ばれて生きる最終的な到達点があります。

 それと同時に、カナンの地が指し示すもう一つの意味は、そこはまだ本当の終わりに達する前の歴史の中で始まる信仰の戦いの場所です。カナンの地に入るとき、そこで既に成就した神の約束があり、けれども未だ成就しない終わりが更に先に待っています。未だ到達しない終わりを待ちながら、既に成就した約束の恵みを受けて、神の民は信仰の歩みを続けます。そうした地上の生活でイスラエルの民が直面するさまざまな事態に備えて、モーセはここで勧めています。

 イスラエルの歴史においては、律法に従って祝福を得るか、偶像崇拝に走って破滅を招くかの瀬戸際で、信仰の戦いが繰り広げられます。

 【祈り】 主よ、あなたが復活の主イエスのもとに用意されている約束の地に辿り着くまで私たちをお守りください。

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