月刊誌リジョイス 聖書日課 2022年4月11日(月)

申命記9章 神の選びによって救われる真実

  

あなたは、「わたしが正しいので、主はわたしを導いてこの土地を得させてくださった」と思ってはならない。(申命記9:4)

 「聞け、イスラエルよ」という6章4節と同じ呼びかけが、再びモーセの口から語られます。約束の土地へいよいよ入ろうという間際に心に留めておかなくてはならない大切な教えです。

 ここで訴えられているのは、イスラエルが約束の地に入るのは、徹頭徹尾神の力による、ということです。ヨルダン川を渡るという経験は、どこまでも信仰の問題です。約束の地への到達は、ひたすら神の主権のもとに行われる恵みの業です。それは、神がかつてアブラハム・イサク・ヤコブという族長たちと結ばれた祝福の契約を実現されるためでした。

 イスラエルの信仰は、自分が救われたことを盾にとって、自己を誇るようなものではありません。聖書における「選び」という教理は、選ばれたものの功績やエリート意識とは何も関係がありません。それが意味するのは、むしろ人間の側には何も根拠がないということです。何故、神はイスラエルをお選びになったのか。それは、ただ神が御自身を世界に知らせるために、彼らを選んで御言葉の器とされたという神の計画によるのであって、選ばれた人間の側には何も根拠はないのです。

 私たちはただ、その事実を受け入れて、神を神として仰ぎます。

 【祈り】 主よ、あなたが選んでくださったから私たちは救われたとの真実を受け入れることができますように。

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