月刊誌リジョイス 聖書日課 2022年4月 8日(金)

申命記6章 聞けイスラエルよ忘れるな

  

聞け、イスラエルよ。我らの神、主は唯一の主である。あなたは心を尽くし、魂を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。(申命記6:4-5)

 6章4、5節の言葉は神殿再建後のユダヤ人たちの日毎の祈りとなって、朝に晩に唱えられた文言です。律法の最も重要な掟として、主イエスがこれを引用されたことが福音書に書かれています(マコ12章30節、他)。今でもユダヤ教を信じる人びとの間では、この御言葉を入れた小さな箱を家の門柱に貼り付けたり、皮ひもで腕や額に巻き付けたりして、実践されています。御言葉への情熱がこのように表現されるのは、ある感動をも覚えます。

 しかし、このような実践によって御言葉への愛が支えられなければならないのは、罪びとである人間は忘れやすいからです。イスラエルは、かつて奴隷とされたエジプトの国から解放された人びとでした。そうした救いの恵みを思い返して、契約を結んでくださった主を愛するよう求められたのでした。けれども、時間が過ぎ、世代を経ると、イスラエルはそれを忘れてしまいます。感謝を忘れ、神との契約を忘れて、時代の流れに流されて周囲の神々を拝むようになってしまいます。

 だから、聞け、忘れるな、とモーセを通じて、神は私たちに絶えず語り続けます。

 【祈り】 イエス・キリストの十字架によって罪の赦しと自由とを与えられたことを決して忘れることがありませんように、聖霊の助けをお与えください。

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