月刊誌リジョイス 聖書日課 2022年4月 6日(水)

申命記4章 炎のような神の言葉に聞く

  

あなたの神、主は焼き尽くす火であり、熱情の神だからである。(申命記4:24)

 かつて語られたモーセの言葉は、後の世代にも「今」語りかける神の言葉となります。その最後の奉仕をするために、モーセは情熱をもって民に語りかけます。4章から、モーセの説教が本格的に始まります。イスラエルの民への呼びかけは、通常「あなたたち」ですが、時々「あなた」に代わります。それは、モーセの前に集う一人ひとりの心に呼びかける言葉遣いです。誰もがモーセの言葉を聴いて、それを心に留めて、実行しなくてはなりません。

 モーセはこの説教を語りながら、シナイ山での契約を思い起こしています。まるでシナイ山に立って語っているかのようです。かつて神は、前の世代に対して、天を突くような黒雲が立ちこめるホレブ(シナイ山)の、炎の中から民に語りかけました。神の姿はそこにありませんでしたけれども、神の言葉は雷鳴のようで、炎のごとき激しさで民に迫るものでした。その炎は神の激しさを表しています。

 「あなたの神、主は焼き尽くす火であり、熱情の神だからである」。

 モーセの説教は、この熱情の神の言葉を内に宿すものであって、イスラエルの民は炎のような愛と裁きの激しい言葉をここに聴いています。

 【祈り】 主よ、あなたの民に対する熱情はキリストの「今」に至るまで変わらないことに気づかせてください。

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