イスラエルは言うがよい。
「わたしが若いときから
彼らはわたしを苦しめ続けたが
わたしが若いときから
彼らはわたしを苦しめ続けたが
彼らはわたしを圧倒できなかった。」(詩編129:1-2)
「イスラエルは言うがよい」と詩人は呼びかけます。信仰の旅路を行く中で、不安を抱え、前に進む勇気を失う人々に、語るべき言葉を思い起こさせます。「わたしが若いときから、彼らはわたしを苦しめ続けたが、彼らはわたしを圧倒できなかった」。この「わたし」とは、かつて他国から忌み嫌われ、鞭打たれ、傷つけられたイスラエルの民のことです。
苦しみの中で、望みを失っていたイスラエルを、神は救われました。出エジプトは、神が御力をもって、イスラエルを痛めつけるものたちの抑圧から救い出してくださった出来事です。その記憶を語りながら、かつて歴史の中で働かれた神が、今も、そしてこれからも、道を開いてくださることを思い起こし、未来に向かうのです。
信仰の旅路には必ず困難があります。行き詰まりの中でこそ思い起こします。罪の奴隷であった私たちのために、イエス・キリストが十字架で命をささげ、私たちが受ける罪の裁きを引き受けてくださったこと、死からよみがえり、天国への希望の旅路に入れてくださったことを。この言葉を信仰の仲間と語り合いながら、旅路を歩みましょう。
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