月刊誌リジョイス 聖書日課 2021年8月28日(土)

列王下14章 それでも主は憐れんでくださる

  

主は、イスラエルの苦しみが非常に激しいことを御覧になったからである。…イスラエルを助ける者もいなかった。しかし、主はイスラエルの名を天の下から消し去ろうとは言われず、ヨアシュの子ヤロブアムによって彼らを救われたのである。(列王下14:26-27)

 ヨアシュ王の後、北王国の王となったのはヤロブアム二世でした。「主は民を増やされる」という名前のとおり、彼が治めた時代、北王国は経済的に繁栄します。「レボ・ハマトからアラバの海までイスラエルの領域を回復した」と言われます(25節)。これはソロモン王時代の領土に匹敵します。

 一時的に外国からの脅威がゆるみ、ヤロブアム二世の41年の長きにわたる統治が可能となりました。私たちは王の業績に心ひかれますが、この王は神に背く王で(24節)、この時代、貧富の格差が広がり、社会は分断されていました。しかし、「主は、イスラエルの苦しみが非常に激しいことを御覧になった」。主は見ておられます。

 同じ時代、北王国で預言者たちが活動します。アモスにホセア、そして今日の個所にはヨナが登場しています。預言者たちが次々と現れ王たちに悔い改めを迫りました。まるで手のかかる子に心を痛める親のように神は北王国を深く憐れまれました。民を守り支えたのは王ではなく神の憐れみだったのです。同じ主なる神が私たちにも心を向けてくださいます。

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