月刊誌リジョイス 聖書日課 2021年8月10日(火)

列王下12章 受けた教えに忠実に

  

ヨアシュは、祭司ヨヤダの教えを受けて、その生涯を通じて主の目にかなう正しいことを行った。(列王下12:3)

 幼いときに奇跡的に命を救われたヨアシュは、祭司ヨヤダから神の教えを受けて育ちました。やがて彼は成長して、自らの判断でバアル礼拝で荒廃した神殿の修復に取り組むことになります。神殿を修理しようとしない祭司たちをその責任からはずし、忠実な工事担当者へとその任を移しました。師匠であった祭司ヨヤダ以上の熱心を示したともいえます。

 しかし、アラムの王ハザエルがエルサレムに向かって攻め上ってきたときには、神殿と王宮にある聖別された物や金、神にささげた大切な物をハザエルに渡してしまいました(19節)。ヨアシュは師匠から教えられている間は従いましたが、その後は神への忠実を必ずしも貫くことができず、このような矛盾した行動を取ったのでしょう。そういう人間の弱さを私たちも持っているかもしれません。

 しかし、それにもかかわらず彼はダビデの町に先祖と共に葬られ、「その生涯を通じて主の目にかなう正しいことを行った」と記されます。これは彼自身の功績によるのではなく、信仰教育を与えてくださった神の恵みによると言うほかありません。

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