月刊誌リジョイス 聖書日課 2021年8月 6日(金)

列王下9章 ご自身の民から悪を取り除く神

  

「わたしはあなたに油を注ぎ、あなたを主の民イスラエルの王とする。あなたはあなたの主君アハブの家を撃たねばならない。こうしてわたしはイゼベルの手にかかったわたしの僕たち、預言者たちの血、すべての主の僕たちの血の復讐をする。」(列王下9:6-7)

 神は北イスラエル軍の将校であったイエフに油を注ぎ、彼をイスラエルの王とされました。神が彼に与えられた使命は、アハブ王家を滅ぼすことでした。イエフはこの使命に応えて謀反を起こし、自分の主君であったイスラエルの王ヨラムを殺害します(24節)。その際、一緒にいたユダの王アハズヤも逃亡のさなか傷を負い、命を落とすことになります(27節)。さらにイエフは宦官たちに命じて、アハブの妻イゼベルを窓から突き落とさせます(33節)。

 イゼベルは、アハブの死後も王を操ってイスラエルを支配していたのでしょう。彼女はバアル礼拝、預言者への迫害と殺害、ナボトのぶどう畑の事件等、その悪事を焚きつけ、主導してきた人物でしたから、イエフにとって彼女はおもな討伐対象でした。

 こうして神はアハブの家の罪を裁き、その王家をイスラエルから一掃されました。偶像礼拝と、それに連動した悪政がさばかれ、同時に理不尽な扱いを受けた人たちに対する正義と公正が実現しました。このさばきによって神は御自分の民を悪しき罪の力から解放しようとされたのです。

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