月刊誌リジョイス 聖書日課 2021年6月17日(木)

詩編23編 羊飼いの愛

  

命のある限り
恵みと慈しみはいつもわたしを追う。
主の家にわたしは帰り
生涯、そこにとどまるであろう。(詩編23:6)

 「追う」という言葉と「帰る」という言葉は対応関係にあります。主の恵みと慈しみがいつもわたしを追ってくる。だから、わたしは主の家に帰らざるを得ない。そのように詩人はうたいます。

 つまり、自発的にそこに帰って行くというのではない、帰らされるのです。主の家に連れ戻されるのです。なぜなら、羊飼いの愛、羊のために命を捨てるほどに強く、深く、激しい愛が羊を追い立てるからです。

 羊たちは羊飼いのもとで生きるべきでした。主の家に身を置いて生きることが、彼らの幸いであったはずでした。しかし、羊たちはめいめいに羊飼いを離れた。そのことを最も悲しみ、苦しんだのは羊飼い御自身でした。

 まことの羊飼いイエス・キリストは、羊たちが御自分のもとに帰って来るように、御自身の命を捨てられました。羊たちを罪と死から救い出すために、羊たちの身代わりとなって打ち砕かれ、刺し貫かれてくださったのです。

 この大いなる愛にうながされて、羊は羊飼いのもとに帰って来ざるを得ないのです。生涯、主の家にとどまる。そこに羊たちの喜びがあります。

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