月刊誌リジョイス 聖書日課 2021年5月13日(木)

ヨブ18章 岩がその場所から移されるだろうか

  

怒りによって自らを引き裂く者よ
あなたのために地が見捨てられ
岩がその場所から移されるだろうか。(ヨブ18:4)

 18章にはビルダドの主張が記されています。彼は「言葉の罠の掛け合い」と言ってヨブを酷評します(2節)。ビルダドには、ヨブが思い付きや感情が先走った人物だと思われたのです。

 ヨブの言葉には神に対する不平や恨みもありますが、神を慕い求める思いが滲んでいます。二つの思いが交錯するヨブの苦悩が表れているのです。そしてなおヨブの心には神に対する信頼や希望が残されています。そこに「無垢な正しい人で、神を畏れ…て生きている」ヨブの姿が表れています(2章3節)。

 4節でビルダドは、罪ある人間が必死になって神に祈り求めても、神のご支配はいささかも動かされることはないと述べます。すなわち、ヨブが神の御前で訴えても神はご意志を変えられる方ではないと言うのです。それは果たして真実でしょうか。

 私たちは御言葉を通して、神が時には思い直されるお方であることを教えられています。神は私たちの主であられ、私たちを愛してくださることにおいていささかも動かされないお方です。ですから、私たちは信頼し希望を持って祈り求め続けます。

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