月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年8月22日(土)

エレミヤ37章 主からあった言葉

  

ゼデキヤ王は使者を送ってエレミヤを連れて来させ、宮廷でひそかに尋ねた。
「主から何か言葉があったか。」
エレミヤは答えた。
「ありました。バビロンの王の手にあなたは渡されます。」(エレミヤ37:17)

 前の36章は「ヨシヤの子ヨヤキム」の時代でしたが、この37章はそのヨヤキムの子のコンヤに代わってヨシヤの子ゼデキヤが王となっていた時のことです。この37章から44章まで、エレミヤの苦しみが続きます。この時期は、ユダ王国の都、エルサレムの陥落、神殿の延焼、そして捕囚という、旧約聖書の歴史の中でも大きな出来事を経験することになります。

 ファラオの軍隊(エジプト)の進撃に対して、エレミヤがカルデア軍(新バビロニア王国)に投降するのではないかとの疑いがかけられました。それは濡れ衣だったのですが、捕らえられ、「長期間そこに留めておかれた」(16節)とあります。このように預言者にとって最もつらいのは、主の言葉を語ることができない、語っても聞かれないことです。

 しかし、主の言葉が消されることはありません。エルサレムの陥落、神殿の延焼、捕囚という激動の中で、決して消されることのない主の言葉の確かさを、この預言者が支えられる事実に見ることができます。まさに預言者の言葉は、生ける神の御言葉です。主の御業がその存在の全てを通して働かれます。

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