月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年8月 8日(土)

1ペトロ3章 キリストと同じように生きていこう

  

悪をもって悪に、侮辱をもって侮辱に報いてはなりません。かえって祝福を祈りなさい。祝福を受け継ぐためにあなたがたは召されたのです。(1ペトロ3:9)

 かつて主イエスは、山上の説教において「敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい」とお命じになりました(マタ5章44節)。その教えを間近で聞いていたペトロは、ローマ帝国の迫害に苦しむ人たちへ、主の言葉を語ります。彼らは「キリストに結ばれた善い生活」を送り続けていましたが、いわれのない非難を浴びていたのです。その彼らを励まし、折れそうな心を固く補強するために、ペトロは語るのでした。

 ペトロは、隣人との平和のために、悪ではなく祝福を祈ることを勧めます。この勧めは迫害に苦しむ人たちにとって、悩ましいものだったかもしれません。なぜなら、勧めの大切さを理解していても、実践できるかどうかは別問題だからです。

 そこで、ペトロは主イエスの御姿を思い起こしながら、祝福を祈る者の幸いに目を向けます。主イエスは、不当に十字架へかけられながらも、人びとの祝福を祈られました。その主イエスが復活させられたように、不当な苦しみを受けながらも、敵を愛し、人びとの祝福を祈る者には、復活の恵みという大きな救いが与えられています。

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