月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年3月28日(土)

エゼキエル39章 神に力不足はない

  

国々は、イスラエルの家がわたしに不信の行為を行ったために捕囚となったこと、また、わたしが顔を隠し、彼らを敵の手に渡したため、彼らは皆、剣に倒れたことを知るようになる。(エゼキエル39:23)

 世の終わりのゴグについての預言の続きです。38章後半にゴグの敗北は既に語られていますが、この39章ではゴグの完全なる敗北が語られています。そして、その後にこの戦いの後始末の様子が描かれています。

 ゴグの軍勢の武器を集めて燃やすのに7年もかかり、死んだ兵士たちを埋めるのに7ヶ月もかかる、と言われています。これは、ゴグの軍勢がどれほど強力であったかを示しています。しかし、そのような強力な軍勢であっても、全能の神の前では、なす術もなく、あえなく敗北せざるを得ないのです。バビロンの補囚の民は、この神の偉大な力を知る必要がありました。それは、彼らが滅ぼされ、補囚の身になったのが、神の力不足によるのではなく、彼らの不信仰の罪であったことを自覚させられ、真の悔い改めへと導かれるためでした。

 私たちも祈りがかなえられないときに、その実現が神にも困難であるかのような錯覚に陥ることがあります。しかし、祈りがかなえられないのは、決して神の力不足によるのではなく、私たちの側によくない動機や高ぶりがあるのかもしれません。

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