月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年1月31日(金)

士師1章 熱くも冷たくもない信仰

  

主がユダと共におられたので、ユダは山地を獲得した。だが、平野の住民は鉄の戦車を持っていたので、これを追い出すことはできなかった。(士師1:19)

 リーダーのヨシュアが死に、約束の土地への態度が変わります。士師記の1章は映画で言うと予告編のように、これからのことを圧縮して示す序文です。

 さて土地を獲得するために、最初に立ち上がったユダ族はエルサレム南西方面で戦果を得ました。しかし占領は敵の戦車を恐れて徹底できません。かつてヨシュアは、鉄の戦車を追い出せると言いました(ヨシュ17章18節)。この言葉を彼らは忘れてしまったのでしょう。

 またベニヤミン族はエブス人と共に住み、ヨシュアの真似をしてベテルを攻めたヨセフ族は、神の言葉に背いて異邦人を生き延びさせます。北部の部族も戦いは中途半端でした。

 つまり戦いは征服にはじまりつつも、異教の民との妥協的共存で終わるのです。彼らは少しの戦いで満足し戦いを止めます。一見、戦いが無いことは平和に見えるかもしれません。しかしそれは偶像礼拝への「罠」だと聖書は語ります(2章3節)。神への信仰を守るための戦いをお座なりにした平和は本当の平和ではありません。私たちの信仰に戦いはあるでしょうか。

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