左/ 書道教室で
右/ 聖書民数記6章より
Q どのようなお仕事をしておられるのですか
A 書道活動をしています。書道教室を開いて、おもに仮名書道を教えたり、また、建築やインテリアの仕事をしている弟からの受注で表札や店の看板など、あるいは実用の書などを書いています。教会では主日の説教看板を書かせていただいています。新会堂献堂時から始めて36年が過ぎていて、お恵みと言うほかありません。
Q お仕事を始めるきっかけは何でしたか
A 書道との出会いは子供の頃のお習字でした。成人してから、たまたま足を運んだ展覧会の会場で仮名の書家に出会い、以来、師事することになりました。平安時代に発生した仮名文字をそっくり模倣する「臨書」から作品を創作できるようになっていきました。
夫が転勤した地でのことです。夫の収入だけでは思うように教会に献金を献げられなかったので、せめて献金するための収入は自分で稼ごうと志したところ、書道を教えて欲しいとの声がかかりました。とはいえ、まだまだ勉強中の身でしたので、師匠にお伺いすると「構わないからぜひやりなさい」と言ってくださいました。その言葉に励まされて始めることにしましたが、それは、県立病院の看護婦の方たちで、ホールに20人近い方が集まってくださり感謝でした。それからは、脳梗塞の後のリハビリにとご家族に依頼されたり、年末に年賀状の指導に公民館に呼ばれたりしました。また、引退間近の師匠に自分の教室を引き継いで欲しいと頼まれて以降、この教室を続けています。皆、高齢者ですが、年一度、市の主催する展覧会に出品して鑑賞会を持って励まし合っています。
Q どのような聖書の御言葉に励まされていますか
A 色々な御言葉に支えられてきましたが、私は何かと思い煩いをしますので、ペトロの手紙一、5章7節の「思い煩いは、何もかも神にお任せしなさい。神が、あなたがたのことを心にかけていてくださるからです」という御言葉を思い出しては、自分の気持ちを打ち明けるようにして、慰めや励ましをいただいています。
Q 信仰者として心がけておられることがありますか
A 健康のためでもありますが、毎日、散歩の時間を神様とお交わりするようにしています。
家の西の小高い丘の上に団地があって、そこへの坂道が気に入っています。録音機に主日の説教を録音し、聞きながら歩いたり、公園で祈ったり、み言葉や讃美歌のメモを見ながら暗記したりします。見上げると広大な神様のキャンバス!その素晴らしい彩りに感動し、御業を賛美する至福の時をいただいています。
Q お仕事をとおしてどんなことを目指しておられますか
A 初めは短歌や俳句を素材に、平安時代の仮名文字で作品を書いていましたが、キリスト者だった師匠の勧めを思い出し、次第に御言葉や信仰者詩人の詩も書くようになりました。また、色紙や葉書に墨彩画を添えてお見舞いや賀状にしています。年齢と共に書くのが辛くなってきましたが、「大空の神様の御業」をヒントにパステル画を描き、御言葉をその上に筆書きしてみたいなと夢見ています。小さき者に与えてくださった賜物を用いて主の御用のためにお仕えしていきたいと思います。
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