Rejoice 連携 カルヴィニズムる人たち #34 2021年10月1日放送

名古屋恒彦(盛岡伝道所委員)

名古屋恒彦(盛岡伝道所委員)




 左/ 特別支援学校の子どもとのマラソン大会にて
 右/ 特別支援学校の授業ノウハウを日曜学校に生かしています。
    写真は紙すきでつくった主のいのりカード
特別支援学校の子どもとのマラソン大会にて  日曜学校にて紙すきでつくった主のいのりカード



Q どのようなお仕事をしておられるのですか

A 千葉県にある障害のある人への支援者を養成する大学で、特別支援教育を担当しています。大学の仕事をしながら、特別支援学校等の現場で、先生方の授業づくりのお手伝いをしています。
 現場では、おもに知的障害のある子どもへの授業づくりに参加しながら、「子ども主体の学校生活づくり」を理念として、子どもたちが実生活の中で生き生きと活躍できる、そんな姿の実現を願って働いています。


Q お仕事を始めるきっかけは何でしたか

A 大学入試では工学部志望だったものの受験で失敗、浪人がいやで教育学部に入学しました。そこで知的障害教育と出会い、子どもと共に活動する魅力にとりつかれました。養護学校(今の特別支援学校)教員を経て、今のような仕事に就きました。岩手大学で長く働いていましたが、恩師の遺命で、恩師が初代学長を務めた今の大学を手伝うため、岩手から毎週千葉に通っています。


Q どのような聖書の御言葉に励まされていますか

A これといった御言葉は思いつきません。ただ、朝夕のデボーションの他に、職場ではお昼休みに聖書を1章ずつ通読しています。もう20年以上地味に続けていますが、慌ただしい時などは、読みながら上の空で仕事の段取りを考えている自分にハッとしたり、読んでも御言葉が頭にほとんど入らなかったりするときもあります。それでも毎日読もうと決めています。不思議なことに、折々、時宜に適った御言葉を神さまがくださり、慰められることが少なくありません。この世の働きのど真ん中にいるからこそ、御言葉から離れたらまずいというのが本音です。聖書はいつも見えるところに置いてあります。そのせいか、職場で私がキリスト者であることがばれています。


Q 信仰者として心がけておられることがありますか A 教育の世界には、人が一生涯を賭けるにふさわしい、人間愛に満ちた理念が多く存在しています。ゆえに私は、キリスト者であるという根っこを忘れてはいけないと思っています。眉をひそめたくなるようなこの世の価値観には注意しやすいですが、高潔なこの世の価値観にはともすれば飲み込まれてしまいます。そうならないように、御言葉から離れないでいようと思います。
 私は子ども主体の学校生活づくりを仕事の土台にしていますが、何年か前に友人でもあるキリスト者の教員から、「子ども主体ではなく神さま中心では」と問いかけられたことがあります。正直なところ、この問いには、今でも私の中に明確な答えはありません。子どもたちの笑顔を心から喜ぶ自分を見つめつつ、神さまに栄光を帰すことを忘れないようにと努めるばかりです。


Q お仕事をとおしてどんなことを目指しておられますか

A その日暮らしな感じなのですが、日々誠実であれと肝に銘じています。職業人としてはパッとしない人間なので、日々のことに誠実であれればと思うくらいです。
 仕事の上では、やはり子どもが生き生きと活躍する学校生活づくり、このことに尽きます。
 最近は特に、難しい理屈は置いておいて、子どもと教師が共に生活することの幸せを大事にしたいと願っています。


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