左/ チャペル
右/ 授業中にて
Q どのようなお仕事をしておられるのですか
A 高知県唯一のキリスト教学校、清和女子中高等学校で社会科を担当しています。清和は、中高合わせて120人前後の小人数の学校です。規模は小さいですが、だからこそ様々な悩みや課題を持った生徒が清和に導かれているのだとも感じます。清和で勤務し始めた頃「当たり前」と思っていたことが、個性豊かな生徒と関わる中で、一人ひとりの「当たり前」は違うということに気づかされました。ここに集う、神が導いてくださった清和の子どもたちから、多くのことを学ばせてもらっています。
Q お仕事を始めるきっかけは何でしたか
A 子どもの頃、父親が買ってくれた『マンガ日本の歴史』がきっかけで、最初は歴史に、その後、社会科全般に興味を持つようになりました。学校の教員になろうと思った「これ」というきっかけはないように思いますが、一つ挙げるならば中学一年次の担任の先生の影響かな?と思います。その先生は表立って何かをするわけではないのですが、いつも気にかけてくれました。アトピーがひどいとき、部活動で疲れているとき、周りの人が気づかないような声と表情で「大丈夫?」「頑張っているね」と、いつも励ましてくれました。この先生の優しさが、今の仕事に就くきっかけになったと思います。
Q どのような聖書の御言葉に励まされていますか
A いろいろな聖書の言葉に励まされていますが、ルカによる福音書23章34節の「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです」というイエス・キリストの言葉です。この箇所を読むたびに、十字架にかけられ、死ぬほどの苦しみを背負いながらもなお、私たちの罪を赦そうと神に祈るイエス・キリストの姿が浮かびます。イエス・キリストの言われた「彼ら」の中に私も含まれます。今も多くの罪を犯してしまう私のために、イエス・キリストは血と涙を流しながら、祈ってくださっている。そう思うと感謝しかありません。
Q 信仰者として心がけておられることがありますか
A 胸を張って「これを日課にしている」と言えるものはありませんが、主の日の礼拝で、または家庭での祈りで、感謝と悔い改めの祈りをすること。このことが信仰者として心がけていることです。「罪人としての私」というこの一点を心に留めて、神に赦されて、今ここに生かされていることに日々感謝しています。同時に、思っていても実行できない、実行しても長続きしない、誰かのためにと思っても結局は自分の利益を優先させてしまう。そのような自分の弱さを神に「赦してください」と祈る日々です。「祈ること」が、信仰者として心がけていることです。
Q お仕事をとおしてどんなことを目指しておられますか
A 雲を掴むような、壮大なことは目指していませんが、清和で学ぶ子どもたち一人ひとりが、「ここで良かった」と言える学校であればと思いますし、そのために私は何をすべきかを考え、祈りつつ日々の取り組みに励むことです。最終的に、清和を卒業した子どもたちが大人になった時、ふとした瞬間に、イエス・キリストの愛を、恵みを、支えを感じてくれることがあれば、それが一番の幸せです。
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