Rejoice 連携 カルヴィニズムる人たち #31 2021年7月1日放送

細内一典(江古田教会会員)

細内一典(江古田教会会員)




 左/ スケッチ風景
 右/ 原宿駅のスケッチ
リードオルガン修理  愛知県芸術劇場コンサートホール



Q どのような活動をしておられるのですか

A 街歩きを楽しみながら、再開発などで消えてしまうかもしれない風景を小型スケッチブックに書き留めたりしています。風景のアーカイブ作業と言ったところでしょうか、紙とペンさえあれば出来て、特殊な技術も必要ない、誰にでもできることです。一年に百枚程度のペースで十数年続けていますが、描きためるだけではなく、個展を開いたり、ネット等で拡散したりしています。個展も敷居の高い画廊ではなく、喫茶店で開いてみたり、気軽な感じで見てもらえる作品を目指しています。


Q 活動を始めるきっかけは何でしたか

A 子ども時代に絵を習っていたこともあり、絵を描くのは好きだったんです。十代の頃はイラストレーターやグラフィックデザイナーなど絵に関わる仕事に就きたいと漠然と考えていましたが、進学の度に希望から遠ざかる選択しかできなかったですし、結局、普通の会社員になりました。その時点で夢のことは諦めてしまったつもりだったのですが、旅行に行ったりすると、再び絵心が湧いてきて、その場で風景や食べ物を描き留めてみたいと思ったのです。趣味として、少しだけやってみようかと思って、道具を買い揃えて、描き始めたわけです。


Q どのような聖書の御言葉に励まされていますか

A ルカ12章24〜29節です。「烏のことを考えてみなさい……」です。いちばん最初に自分の中に入ってきた御言葉でした。それまでの私は、他人と比較して、自分に足りてないものを作り出して苦しんでいました。それをバネにして向上しようとするなら良いんですが、逆に他人を裁くような生き方をしていましたから、この御言葉に出会ったときは、(神様から無条件に愛されているにも関わらず)それを知らなかった自分に気付かされました。御言葉を受け入れていくには、長い時間がかかりますが、原点として今も忘れられない御言葉です。


Q 信仰者として心がけておられることがありますか

A 教会へ通い始めたのは二十代の頃。前の項目に書きましたが、他人の気持ちを顧みない、そんな生き方をしていました。誰かに認めてもらいたいという気持ちの裏返しでもあったと思います。そんな私に、無条件で愛してくださる神様との出会いは、苦しみからの解放でした。ですから謙虚にありたいと願っているのですが、今の世の中、謙虚なだけでは生きにくい。職場では自己主張しろと言われますし、我を通せば衝突ですし、いやな言葉ですが、空気を読むのも苦手ですので、いろいろと葛藤はありますね。


Q 活動をとおしてどんなことを目指しておられますか

A あくまでも趣味ですので特にビジョンは持っていません。有名になりたいとか、身の程知らずな事を考えていた時期もありましたが、そういうことを考えていると、大概うまくいかないものです。
 長くこの活動をしていると、興味を持ってくださる人もいて、展示を見に来てくれたり、展示場所を紹介してもらえたり、人とのつながりを作ってくれる。自分で何かを発信したり、交友関係を広げることが苦手ですので、そういう意味では、それが目的の一つと言えますね。


細内さんのインスタグラム
細内さんのインスタグラム
http://instagram.com/kazunorihosouchi




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