あさのことば 2024年10月 9日(水)放送

石原知弘(東京恩寵教会牧師)

石原知弘(東京恩寵教会牧師)

メッセージ: 日用の糧を与えたまえ



 おはようございます。東京恩寵教会牧師の石原知弘です。

 食べ物のことを考えない日はないでしょう。食事は毎日のことだからです。冷蔵庫が空なら、「何か買いに行かなくては」と考え、冷蔵庫がいっぱいなら、「何から食べようかな」と考えます。ただ、何でもすぐに手に入るだけに、食べ物について「考える」ことはあっても、食べ物のことで「祈る」ということは少ないかもしれません。

 イエスさまが教えてくださった「主の祈り」には、「われらの日用の糧を今日も与えたまえ」という言葉があります。食べるものがあるということは、決して当たり前のことではありません。神さまが与えてくださるからこそ、私たちのお腹は満たされます。ですから、私たちはいつも、神さまに食べ物を祈り求め、神さまに感謝します。

 そして、聖書は、「食べる」ということを通して、人間の罪と救いについても教えています。アダムは、禁じられた木の実を食べることで罪人となりましたが、イエスさまの弟子たちは、パンを食べることを通して、十字架の恵みを味わいました。食事のことで祈るとき、私たちは、そのような魂の糧のことも覚えることができます。

 何を食べようか、今日も食事について考えることでしょう。そのとき、祈ってみてはいかがでしょうか。いつもと同じ食事でも、特別な恵みを感じることができるはずです。そして、そのような祈りの食卓には、イエスさまも一緒にいてくださるのです。

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