ごきげんいかがでしょうか。草加松原教会の川杉安美です。
あるとき、イエス様のところに一人の青年がやってきて、尋ねます。「先生、永遠の命を得るには、どんな善いことをすればよいのでしょうか。」(マタイ19:16)この青年は、自分なりに色々と掟を守ってきたようです。それでも心に平安がない。何か欠けているように思う。それで、イエス様に尋ねたのでした。
それに対して、イエス様は答えられます。「行って持ち物を売り払い、貧しい人々に施しなさい。そうすれば、天に富を積むことになる。それから、わたしに従いなさい。」(マタイ19:21)青年はそれを聞くと、沢山の財産を持っていたので、悲しみながら立ち去ってしまいました。その沢山の財産が、イエス様に従うことを妨げてしまったようです。
ここでイエス様は、すべての人が同じようにすることを求めているわけではありません。ただ、この青年にとっては、沢山の財産が、イエス様に従うことを妨げるものだったのでした。もし、イエス様のアドバイスを聞いて、イエス様に従ったなら、売り払った財産よりもはるかにまさるすばらしい恵みが与えられたはずです。
お金に限らず、物や趣味や精神的なことでも、イエス様より大事に思ってしまう、これだけは手放したくない、そういうものがあるかもしれません。しかし、イエス様は、一心に求め、従っていこうとする姿勢を求められます。そこには、大きな報いがあるのです。