ごきげんいかがでしょうか。草加松原教会の川杉安美です。
イエス様は、よくたとえ話を用いて教えをなさいました。マタイによる福音書13章45節、46節に、次のようなたとえ話があります。「天の国は次のようにたとえられる。商人が良い真珠を探している。高価な真珠を一つ見つけると、出かけて行って持ち物をすっかり売り払い、それを買う。」
おもしろい話です。商人ですから、適当な値段で売れるような様々な真珠を手に入れた方が、よほどいいに決まっています。高価なものを一つを持っていても、なかなか売れないでしょうし、商売にならないでしょう。しかし、それでも、全財産を売り払ってでも手に入れたいものなのです。イエス様は、天の国はそういうものだ、と教えます。
つまり、ここで言っている「高価」というのは、他の真珠と比べて良いものだとか、他の真珠と比べて値段の高いものだとか、そういうこととは違うということです。もう、他のもの全部と替えてでも、手に入れたい唯一のもの、かけがえのないもの、無くてならないもの、ということになります。天の国、すなわち主イエス・キリストを信じて歩むということは、そういうものなのです。
たとえ話の最初にあったように、この商人は、それを得ようと探していたのです。無くてならない唯一のもの、かけがえのないもの、主イエス・キリスト、それを探すならば、見つけることができます。イエス様御自身が言われました。「求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。」マタイによる福音書7章7節