あさのことば 2024年9月 6日(金)放送

山下正雄(ラジオ牧師)

山下正雄(ラジオ牧師)

メッセージ: 聖書と終活



 ご機嫌いかがですか。ラジオ牧師の山下正雄です。

 「人生の終わりのための活動」という意味の、「終活」という言葉をよく耳にします。「終活」という言葉は、2009年に週刊誌で組まれた特集に由来しています。

 終活の具体的な内容は、自分が死ぬときに備えて、家族や周りの人たちに迷惑が掛からないように、様々なことに始末の見通しを立てることです。例えば、エンディングノートの作成、家財の整理、健康の管理や介護への備えなど、多岐にわたります。

 聖書も、終活とは無為関係ではありません。ただ大きく違うのは、聖書の終活は決して高齢者だけの活動ではない、という点です。

 誰もが、やがてはこの世を去る日が来ます。そのとき、心安らかに自分の死を受け入れることができるのか。その準備は、年齢には関係がありません。この地上での人生の終わりと深くかかわるまことの神を知ることで、残りの人生をより豊かに味わうことができると、聖書は教えています。

 そればかりではありません。死は、この地上での生活の終わりであっても、わたしという人間の人生の終わりではないことも、聖書は教えています。そういう希望に対する確信を持つことも、聖書が教える終活の大切な要素です。

 きょうのみ言葉「兄弟たち、既に眠りについた人たちについては、希望を持たないほかの人々のように嘆き悲しまないために、ぜひ次のことを知っておいてほしい。」テサロニケの信徒への手紙一 4章13節

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